今、なぜアートなのか?

T&Iアソシエイツ代表の田中薫です。

 

近年、ビジネスや教育に携わる一部の方が書物でビジネスパーソンにアートの重要性を説いたり、著名な大学で芸術専攻以外の学生にアートを使った教育が施されたりしています。

 

こうした動きは大雑把に言えば論理重視から感性重視への動きと言えるでしょう。そんな流れを受け、海外で行われている手法を応用してアート鑑賞プログラムを提供するところも出てきています。

 

一部の公的・私的美術館による取組のほか、一部の私企業、コンサルティング会社などでもプログラムの実施や開発が行われていたりします。

 

そもそもなぜ今、アートなのか?

 

日本で今までアートが鑑賞されなかったわけではありません。都心の主要な美術館、美術展は常に混んでいます。老若男女、様々な人が美術館に足を運んでいます。

 

ただ、その鑑賞の仕方はいかがでしょうか?

鑑賞スタイルや楽しみ方の幅はまだ狭いと感じます。ここではよくあるタイプとして2つ挙げてみます。

 

Aタイプ:流行便乗・本物確認型】

メディアや口コミを通じて流行りの企画展で名画・名作と呼ばれるものを見に行く。美術館に本物を確認しに行く。一昔前の海外旅行に似ている。団体旅行でガイドさんに、個人旅行でガイドブックを手に、現地で現物を確認して回る光景に似ている。

 

Bタイプ:勉強熱心・知識収集型】

勉強好き。作品に関する知識を求める。イヤホンガイドを耳につけ、個々の作品に対する解説を熱心に聞く。場合によっては自らの知識を人に伝授・披露する。一昔前のワインブームに似ている。高級レストランでオジサンが若い女性にウンチクを語っていた光景に似ている()

 

さて、あなたはどのタイプでしょうか?

Aタイプ、Bタイプ、あるいはその両方。「いやいや、違う楽しみ方を知っている」という方もあるでしょう。

 

どのタイプが良い、悪いという話ではありません。ただ昨今、ビジネスの世界でアートが注目される理由をABタイプの弱点から考えるとわかりやすいです。

 

A・Bどちらも誰かが創った「何か」に乗っかる「乗っかりタイプ」と言えます。その「何か」は流行、評価、価値基準、知識。乗っかりタイプはいわばフォロワー、後追いです。

 

特にBタイプ、最近の日本には多い印象です。Bタイプの方は至って真面目。良くも悪くも(失礼!)遊びがありません。

 

そして良くも悪くも(再び失礼!)、周囲にその影響を与えてしまう人が多いです。論理的思考の勉強なども沢山してきたいわゆるエリート、リーダークラスの方に多いですね。

 

今は変革期。この2.3年で大分、大転換期にあることの浸透は進みましたが、新しい事業創造や発想、思考の転換ができない、そんな方が大手企業にもまだまだ多い印象です。

 

美術の好き/嫌い、美術館に行く/行かないに関わらず、こうしたBタイプに近い方々に今、アートが特に必要とされていると言えるでしょう。

 

混迷を深め、正解のない時代。おまけに知識はコモディティ化しています。変化が速くVUCA(変動幅が大きくて不確実、複雑で曖昧)の時代に後追い、知識重視では勝ち目がありません

 

誰かが決めたルール、誰かが決めた評価といった他人の軸に依拠していたら創造性は発揮できない、画期的なものは生まれないでしょう。

 

変革期にももちろん知識や論理は必要ですが、使う場面を間違えるとうまくいきません。感性を活かす場面と知識や論理を使う場面の使い分けができると良いと思います。

 

ビジネスの世界では長らく論理偏重が続いたので、感性が鈍化しているように見えます。今はまず感性を磨き、自分の軸を創ることを優先すべきでしょう。そこでアートが活用できるのです。

 

感性を磨き、自分の軸を創る、思考と行動のOSを変えるプログラム(対話型アート鑑賞プログラム+α、ご用意しました。直感から直観、洞察へ、創造的思考・行動に繋がるプログラムです。

 

変革時代の適応に悩む皆様、まずは頭で考えずご体感ください。「百聞は一見に如かず」ならぬ「は一に如かず」です。

  

障害のあるアーティストのアートだからこそ、できることがある。本コラムを踏まえ、他社との違いもこちらでご確認ください。