ビジネスアイデアと起業と壁打ち

 

TIアソシエイツ代表の田中 薫です。

 

当方ではDX、第二創業、創業のご相談に応じていますが、多様に見えるご相談も実は結構、タイプやパターンがあり、共通していることも多かったりします。今回は起業相談の現場からDXにも通ずることをお伝えします。

 

「起業について教えて欲しい」というご相談は大きくは以下2つに分かれます。

 

    手続きを含む実現の仕方(How)に関する相談

    ビジネスアイデア(What)に関する相談 

 

 ①については、ネットや書籍で沢山情報があるのに、ネットリテラシーの高い若い方でも相談にいらっしゃいます。「起業の手続きについて教えて欲しい」というお問い合わせでありながら、実際にお話をしてみると「手続きを知りたい」のではなくて、「自分が何を知りたいのかを知りたい」というケースが多いです。

 

実はこうしたケースは②が定まっていない、つまり「自分が何をしたいのかが決まっていない」ことが多いです。ご本人は決まっているように思っていても、抽象度が高すぎることが多いです。なので、具体的な行動に移せない。それでモヤモヤして相談にいらっしゃるわけです。

 

DXも同じですね。

デジタル技術は手段(How)に過ぎない、先に決めたいのはWhatWhyだったりします。

 

➁(What)について具体的なものを持っている人はWhyも明確であることが多く、①を伝えれば相談後すぐに行動が起こせます。しかし、②が定まっていない人はなかなか先に進めません。思考の迷路に入ってしまい、下手をすると数年以上、彷徨うことになってしまいます。

 

それを避けるために有効なのが「壁打ち」です。

テニスの壁打ちは一人で多様に返ってくるボールを打ち返しながら腕を磨いていきますが、ビジネスアイデアの「壁打ち」は第三者と行う、対話することで頭の中の整理ができ、具体化が進みます。

 

「壁打ち」の相手は「聴き上手」で「ちょうどよい質問」をしてくれ、「整理の枠組み」を図解してくれる人だとより進みが速いです。

 

起業家、スタートアップの経営者はうまくこのような「壁打ち」相手を見つけて実現に向けて邁進して行きます。

 

Time is Money

いつまでも漠然と「何かアイデアはないか?」と一人でorいつものメンバーでずっと考えていても先には進みません。上手に第三者を活用して一早くカオスから脱出、アイデアを創出してカタチにしていってください。

 

 

ビジネスアイデア創出にお困りの方、「壁打ち」となる対話相手を必要とする方はこちらからお問い合わせください。

 

宜しければ以下のコラムもご覧ください。

自分をアウトプットするということ

 第二創業と経営理念