創造的なチーム活動を持続可能にするために~サカナクション 山口一郎さんの経験から学ぶ~

 

T&Iアソシエイツの田中です。

 

組織を牽引するリーダーは、時に自分の情熱と周囲とのバランスに悩むことがあります。

特に創造的な活動に取り組むリーダーは、そのプレッシャーを一人で抱え込みがちです。

リーダーは組織にとって重要な役割を担っていますが、過度のプレッシャーがメンタルヘルスに影響することがあります。

 

昨夜、ロックバンド、サカナクションのボーカル、山口一郎さんがうつ病を患いつつ復帰をめざす過程が「NHKスペシャル」で放送されました。競争の激しい音楽業界にあって、音楽にすべてを捧げ、バンドを牽引してきた山口さん。危機感、情熱、熱量が高くなればなるほど、山口さんはメンバーとのギャップに苦しむことが増えたのではないかと感じました。一方で、家族を持つ他のメンバーたちには、山口さんと同じ熱量を注ぎ続けるのが難しい事情も窺えました。他のメンバーだけでは建設的に議論を進められず、バンドの未来が山口さんにどれだけ依存しているかを物語っていました。

 

多くのリーダーが感じる「孤独」や「不安」。創造的な活動には付きものですが、それを乗り越えるためには、リーダーが自分一人で全てを抱え込むのではなく、メンバー、関係者と協力して、ひとつのチームとして”適切な依存関係”を構築することが重要になります。

 

創造的な活動を持続可能にするために、リーダーとメンバーが共通の目的を確認し、お互いの役割と期待を理解する。チーム全体で状況を共有し、リーダーの負担を軽減するための協力関係を構築する。この過程でメンバーの潜在力が開花し、個々の成長をチーム全体の成長に変え、信頼関係を強化していく必要があると思います。

 

組織のリーダーである読者の皆さんは、自身とメンバーの状況、自身の役割を見直すことで、より健全で持続可能なチーム活動を営むことができます。T&Iアソシエイツでは、リーダーシップの研修やチームのコミュニケーションに関するサポートを提供していますので、ぜひご相談ください。