T&Iアソシエイツの田中です。
ChatGPTが登場して3年。
最近特に増えているのは、「AIを使うことそのもの」についてのお悩みです。
「便利過ぎて依存してしまいそう」「考えない人になりそう」、特にベテラン世代の方からそうした声をよく伺います。
そこで質問です。
Q:あなたの生成AIの利用は現在、次のどれに当てはまりますか?
A:生成AIの回答(アウトプット)精度が上がったので、アウトプットをそのまま受け容れている(依存モード)
B:生成AIのアウトプットは嘘も間違いもあるので、必要に応じて裏(ファクトチェック等)を取っている (防御モード)
C:生成AIのアウトプットに”表現されていないこと”を想像しながら、アウトプットの品質を確かめている(思考モード)
あなたのプロンプト(生成AIへの指示文)の精度が高いor精度の高い自動化の仕組みを構築している場合、Aを妥当とできる可能性も否定しませんが、やはり少しAは心配です。
何より、Aの状態が長年続くと、あなたが心配している通り、「考えない人」になってしまうと思います。
生成AIに求めているアウトプットの重要性にもよりますが、Bと答えた人は多いと思います。
ネット上に生成AIで生成された嘘やデマが増えれば何が真実かますますわかりにくくもなりますね。
情報を見極める能力を高める意味でも、Cを意識することはとても重要と考えます。
実はCの姿勢は生成AIの登場以前から、情報と向き合ううえで大変重要なことでもあります。
新聞記事や論文で提示される統計データや結論も同様です。
・そもそもその統計は妥当なのか?
・結論ありきで都合の良いデータを選んでいないか?
・どんな立場や前提に基づく主張なのか?
・漏れている視点は何か?
こうした必ずしも表現されていないものを想像しながら、情報と向き合うことは適切な情報の取得、深い思考に大変重要になります。
私たちはいつの時代も、テクノロジーで自らの作業の一部を外部化してきました。
“思考の外部化”では、生成AIにどこを委ね、自分はどこを考えるのか?その設計が個人にも組織にもこれまで以上に重要になっています。
生成AIを通じて思考を鍛錬するのもありですし、思考を鍛錬するために特定の部分や時間においては敢えて生成AIを使わない、というのもありだと思います。
かくいう私はその両方をやっています。ちなみにこのコラムは自作です。
日々、生成AIにツッコミ(笑)を入れながら、AIと自分の思考の類似や差異を見つけて楽しんでいます。
昔から私はメタ・抽象・類推・帰納といった思考習慣があるので、AIを身近に感じやすいのです。
T&Iアソシエイツでは、”個人や組織の潜在力を引き出す”生成AIの戦略的な活用法をご支援しております。
個人の思考力・判断力の向上から、業務改善・未来構想の伴走まで、ぜひお気軽にご相談ください。
