T&Iアソシエイツの田中です。
ChatGPTが登場して3年。
生成AIの活用が進んだことで、「このままだと大量に人が余りそう」、「リストラしたいがハードルが高い。若い人の採用を手控えざるを得ない」、そんな声も聴くようになりました。活用が進むのはよいことですが、こうした事態に後から気づき対応に苦慮してしまうのは、残念ながら当初のお考えor進め方が戦略的ではなかったことを示唆しています。
生成AIが登場する前、2017年頃から、T&IアソシエイツではAIやAI搭載ロボット等の進化を前提に、DXを次の3ステップで進めることをお奨めしてきました。
ぜひ、あなたの会社の現状をセルフチェックしてみてください。
Q:現在、あなたの会社における生成AIの利用はどの段階にありますか?
【T&Iアソシエイツが提唱してきたDXの3ステップ】
1. 業務改善(業務効率化・高質化)×IT(AIやAI搭載ロボット等の進化を前提)
2. 事業改革(既存事業の改革)×IT(AIやAI搭載ロボット等の進化を前提)
3. 企業変革(事業と組織の変革)×IT(AIやAI搭載ロボット等の進化を前提)
1は、既存業務の改善で、真っ先に取り組むのが「効率化」です。
人手不足の解消になるものですが、まだまだ局所的、部分的な取り組みに留まっている企業が多いと思います。
業務を横断的に捉え直すことが必要です。
また、「高質化」を忘れていらっしゃる企業もあります。
1は、2や3を展望したうえで取り組まないと、数年後あるいはそれ以前に二度手間・三度手間が発生してしまうことがあります。
それまでの投資も無駄になります。
2は、既存事業領域におけるIT活用です。
AIを使った既存商品やサービスの見直し、既存顧客との関係性強化、新商品・サービスの開発、販路開拓などが対象となります。
当方ではまず、顧客を再定義することから始めることを推奨してきました。
3は、DXの本丸です。
多くの企業が1で止まってしまい、3を忘れてしまっている企業も多く見られます。
3は、“会社の未来像”を描くことです。
3では、未来から逆算するバックキャスティング思考が必要になります。
これは従来の思考をいったん捨てないと実現できません。
歴史がある企業では従来の延長線でものを考えがち(フォアキャスティング思考)でバックキャスティング思考は苦手な方が多いです。
しかし、3の未来像が描けていないと、1も2も今後の加速度的な変化に耐えうるものではなくなってしまいます。
しかもそれが、”ワクワクする未来”でなければ、社内外の協力をより大きな力として結集することはできず、1も2も長続きしません。
今からでも遅くはありません。
是非、自社の現在地を確認、未来を構想・検証してみてください。
ここまでお読みいただいた読者の皆さんにお薦めするNext Actionです。
まずは今週、以下の問について自社で考えてみてください。
Q1:今、貴社の取組は1〜3のどこにありますか?
Q2:3は、これからの劇的な変化に耐えうるものになっていますか?
特に重要なのが「3」です。
その未来像は、どの程度、これからの変化に耐えうるものになっているでしょうか?
ちなみに、これらの検証・構想に生成AIを活用することもできますが、”AIの限界”に注意が必要です。
この点を忘れてしまうと、そもそも3の意味が無くなります。
3の未来を構想する上で大切なのは自社の再定義です。
自社の存在意義を問い、提供する価値を問い直すことが求められます。
ここを安易に考えて、闇雲に取り組むと自社の強みを喪失し、これまでの歴史が幕を閉じてしまいます。
もし第三者視点での確認・検証が必要だと感じられたら、お声がけください。
