「クリエイティブな仕事」と「冒険しないAI」

TIアソシエイツの田中です。

 

生成AIは多くの方が様々な使い方をしているため、その評価や気づきも人によって大きく異なると思います。

 

どんな業界でも、仕事は大きく次の2つに分けられます。

 

1.クリエイティブな仕事(アイデア創出、企画、デザインなど)

2.オペレーティブな仕事(ルーティンワーク、日常的な事務、運用管理など)

 

2の仕事はパターン化しているものが多く、もともと自動化、IT化しやすい対象です。

生成AIの登場で、これまで量的・質的に費用対効果が見込みにくかった領域でも安価に自動化が可能になり、その範囲は広がっていくと思います。

 

一方、1の仕事は「人間の領域」とされてきましたが、こちらも生成AIの登場で状況は変わってきています。

1の仕事と思われがちなコンサルタントの仕事も同様です。

実は昔から、コンサルタントの仕事には意外と多くのパターンが存在していました。

「自分の仕事はクリエイティブだ!」と思いたい人間の心理が邪魔していただけ、とも言えます。

 

私自身はサラリーマン時代から、どんな仕事でもパターンが見えてくると物足りなくなってしまう性分です。

常に何か新しいこと、面白いことに挑戦したくなります。

そうした文脈で生成AIを使うと、特にアイデアや発想において、どうしても物足りなさを感じる場面が多いです。

 

生成AIの潜在力を引き出そうとやりとりを工夫しますが、要約や整理は得意でも、自ら飛躍、飛び地の発想をすることは難しいと感じています。収束は得意、発散は苦手、発散が不十分な段階でも収束しようとしがちです。

 

この点を何度も生成AIにツッコミを入れてきましたが、その都度の弁明や反論が面白くてたまに笑ってしまいます。

おまけにこちらが求めているスピードでアウトプットが出てきません。

相手が人間ではないのでこちらも徐々にスパルタモード()に。。。

 

生成AIに高い創造性、高い複合性・複雑性・微妙性・乖離性といったことを求めているとき、いろんな叱咤激励()をしても、満足する結果にはなりません。結局こちらが出したアイデアなど参考情報にAIは「チョイ足し」してくるだけです。

 

こうして私は、「生成AIは冒険が苦手」と思うようになりました。

 

本質的に「クリエイティブ」とは、独創性に富む思考・行動であり、既存の文脈や枠組みを飛び越えて思考・行動する、いわば冒険だと思うのです。

 

暴走しないよう設計され、確率統計的にもっともらしい回答を優先する生成AIの仕組みを考えれば、ある意味当然とも言えます。

 

スパルタに疲れた(?)AIが「今日はもう終わりにしましょう」と言い出し、「寝ないで働けるのがAIじゃないの?」とまたツッコミを入れたくなりながら、「冒険しなくなれば人間もAIと変わらない?」とも思ったりしています。

 

 

いつまでも冒険、飛躍の発想ができる、柔らか頭の挑戦者であり、個人や組織の挑戦を応援する人間でありたいと思っています。

 

冒険や飛躍が求められるのは、個人だけではありません。
組織や事業においても、「どこで冒険するのか」を整理し、対話することが重要になっています。
もし、生成AI時代の仕事や意思決定、組織のあり方について考えを深めたい方は、お気軽にお問い合わせください。