T&Iアソシエイツの田中です。
AIの導入が進み、問題の性質が変わってきています。
本来、ITで重要なのは「導入」より「活用」。
AIツールを導入すること以前に「業務や意思決定における人間とAIの役割分担」を設計することがより重要です。
ここでは、よく言われる”プロンプトの精度”云々より大きな問題として、”AIとの共働・共創による成果”向上のためのヒントをお伝えします。
人間にもAIにもそれぞれに個性、特性、強み、弱みがあります。
こうした点から、AIとの共働・共創による成果を十分に得るには、以下3つのことを理解したうえで人間とAIの最適な配置、組合せを実現する必要があります。
1. 状況や場面に応じた必要な能力を理解している
2. 人間とAIの特性を理解している
3. 各種AIの特性を理解している
残念ながら、上記を理解されているケースは多いといえないのが現状ではないでしょうか?
AIとの共働・共創では従来の発想に囚われず、柔軟な発想と判断基準が必要と考えます。
上記1のわかりやすい例として、私と依頼主(お客様)との関係でご説明してみます。
ご依頼主の中に私を使うのがとても上手な方が複数名いらっしゃいます。
この方々は、旧来型の判断基準(経歴や学歴、保有資格等)で私を使っていません。
この方々の発想は「状況×機能」です。
「状況」とそこで求められる「機能」、「機能保持者は誰か」を速やかに判断し、私にお声がけくださっています。
私が持っている「機能」とその場で果たす「役割」をこれらの方々は無意識に理解されておられます。
「機能」は“時機に応じた能力”、”必要な時に必要な能力”とも言えます。
1. それぞれの場面や状況に応じて求められる”能力”は何か?
2. それを発揮できるのは人間or AI?
3. AIならどのAI?
これらを見極められる企業がAIとの共働・共創が上手な企業といえるでしょう。
昔から「適材適所」という言葉があります。
人間もAIも同じ発想で配置を考える必要があると思います。
事前に特性を踏まえた「人間とAIの役割分担」を考え、AIを適材適所で配置できる企業は経営戦略とIT戦略・人材戦略の紐づけができている企業です。
これらの企業では、AIとの協働・共創の成果が得やすく、人材の採用・育成でも無駄を減らせます。
AI導入が社員の意欲低下ではなく、むしろ意欲の向上に繋げることもできるのです。
AI時代は益々、自らの「判断力」が問われます。
業界、職種、肩書、資格、学歴など、AI時代はこれらのもつ意味が変わっていきます。
そもそも、こうしたものはその人材の能力や経験を簡単に予想するための「参考情報」でしかありません。
AI時代はこうした他者の簡易的な判断基準ではなく、自らの本質的な判断基準が問われる時代と考えます。
2017年頃から一貫して、「ITは場当たり的ではなく、戦略性が必要」、「IT(AIや搭載ロボット含む)と人間の役割分担」を考えて取り組まないと十分な成果は得られない、と私はお伝えしてきました。
個性のある人間とAIをうまく組み合わせられないと効果は限定的になります。
自社の「人間とAIの役割分担」を見える化したい方、進まないAI活用、人間とAIの効果的な共働・共創のために整理をしたい方はこちらからご相談ください。
